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ハンブルクより。


by isaogermany
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「薔薇の騎士」/Simone Young/ハンブルク州立

待ちに待ってたハンブルク州立歌劇場でのR・シュトラウス「薔薇の騎士」。
早速行ってきました。思えば3年前、2004年の3月に引越してきて、最初にハンブルクで聞いたのが「薔薇の騎士」でした。当時はアバンギャルドな演出が大好きな指揮者インゴ・メッツマッハーと、驚くほどスノッブな演出で世間を沸かせていたコンビチニーの演出という最凶コンビで、訳の分らない演出でがっくりした記憶があります。

そんな苦い経験はありましたが、「薔薇の騎士」は大好きなオペラの一つだったので是非ヤングの指揮で聴きたいと思っていた夢が実現しました。

で、出来は素晴らしいの一言。
 まずヤングの指揮がもちろん素晴らしかった。期待通りの緊張感あふれる音楽で、2幕前半の2重唱や3幕最後の3重唱のところの美しさは恍惚と言っても良いほどでした。
 歌手陣も韓国勢を中心にしっかり歌いこんでました。ゾフィー役のHa Young Leeと、盲歌手役のWookyung Kimの二人の韓国人が白眉だったなぁと思います。残念だったのが薔薇の騎士役のLucy Schauferが、いまいちだったこと。周りが良かったので相対的に沈んでしまったのかもしれません。
 最後に肝心の演出ですが、これがとても良かった。舞台の地面に絵を書いて上部に鏡を設置して観客に見せると言う手法で、内容的にはドタバタのラブコメをとても幻想的に仕上げて来たなと思いました。けど減点部分が一つあって、いくつかの部分で表現が下品というかストレートにエロイ部分があったこと。演出によってはそれも効果的だと思うんだけれども、今回の演出では必要なかったかな。

いや、しかし良かった。ハンブルクに居る方は機会があったら是非。
上の方の席だと鏡の効果がいまいちなので、ちょっとチケット高いですが低い位置から見ることをお勧めします。

今月、ヤングでエレクトラもあるんだよね・・・。行っちゃおうかな。

25.11.2007
Hamburgische Staatsoper
Musikleiterin: Simone Young
Insznierung: Marco Arturo Marelli

Richart Straus
"DER ROSENKAVALIER"

by isaogermany | 2007-11-26 08:53 |  ハンブルク州立歌劇場