ハンブルクより。


by isaogermany
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「ラインの黄金」 - ハンブルク州立

待ちに待ったハンブルクでの指輪公演が遂に始まりました。
2004年にハンブルクに来てから実に丸4年。今年もまだか 今年もまだか、待って遂にその日がやってきました。もちろん指揮は我らがハンブルクのジモーネ・ヤング。演出はモダンながらも、お洒落な統一感のある舞台で評判のいい、Claus Guss。
2006年にはザルツブルク音楽祭でフィガロとドン・ジョバンニを演出して喝采を浴びてます。ハンブルクでも2005年の秋にシモンボッカネルラを演出して大評判に。これは僕も見ましたが、ハンブルクで見たオペラの中でも一1・2を争う素晴らしい出来の演出で、大枚叩いても見に行く価値のある舞台でした。

そんな指揮者と演出の組合せ、しかもリング4部作の最初の一作となれば、いやがおうにも期待は膨れ上がります。


で、結果から言うと
「サクサクッと軽い歯応えのポップでキュートなワーグナー」となっておりました・・・。

ライン川の水の乙女は、ピンクのパジャマを着て、ベッドの上で飛び跳ねてる3人娘。歌い手も可愛らしい歌手を集めています。

神々の長ヴォータンを初めとする神々は、1950年代風上流階級のおじさんおばさんおじょうさん。槍とか持ってません。てかその辺の役所の事務員さんみたいなですヴォータン。倉庫みたいなところで、箱庭を作ってます。これが巨人達が作るお城なんだね。その巨人は、まさしくチンピラそのもの!首からゴールドチェーンをぶら下げていて、今からラップでも歌いだしそうな雰囲気。役者もデカイのを揃えてきてます。笑

で、極めつけが火の神ローゲ。マギー四郎がそこにいました。笑

舞台設定は微妙とは言え、舞台そのものはとても美しく、歌手と言うよりも役者を揃えた感のある人選も悪くは無かったんだけれどもね。「ラインの黄金」ってこんなに軽くてよかったのかな?
僕の目にはほとんどコメディのように見えてしまったけど。

ビジュアル面優先の演出を見越してなのか、単に自分が視覚的な潜入感に影響されていたのかもしれないけれど、ここでのヤングの演奏はそれほど鬼気迫るようなものでは無かったなぁ。
スピーカー使った音の演出なんかも鑑みると、どうも主導権を演出側に握られたというイメージの指輪でした。

とは言え、来年以降も「ワルキューレ」「ジークフリード」「神々の黄昏」と新演出での上演が待ってるはず。一作目は意表を衝かれたけれども、今後どういう風に物語演出が転んでいくのか、大いに期待しつつ次のワルキューレを楽しみにしています。

27.3.2008
「Das Rheingold」
Musikleitung: Simone Young
Inszenierung: Claus Guss
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by isaogermany | 2008-03-31 05:58 |  ハンブルク州立歌劇場