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ハンブルクより。


by isaogermany
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フランス東部周遊記 その2 アルザスA

こんばんは。
ちょっと間が空いてしまって、旬を逃した気がしないでもないですがフランス旅行記始めます。
時系列にと思いましたが、10日間の旅行を面白おかしく語るすべを持たないので、テーマ毎(風景、宿、レストラン)に話題を絞って書いていこうかと。

最初のテーマはフランスの村々の写真から。
前回も書いたかもしれませんが、フランスには「フランスの最も美しい村協会」という認定機関があり、小さな村の振興と文化財の保存を目的として、フランス中の小さな村で訪れる価値のある場所を認定しています。現在は152の村が「もっとも美しい村」として指定されています。選考基準としては、

 イ)人口が2000人以下であること
 ロ)村に歴史遺産があること
 ハ)古い町並みを良く保存している事
 二)車での村へのアクセスが確立されていること。

などがあるようです。ポイントは、二)の車でのアクセスが確立されていること。 逆に言うと、鉄道でのアクセスは基本的に無く、車(もしくはバス)でしか訪れる事ができない村が殆どということでしょうか。協会本部は南西フランスに置かれていて、認定されている村も南西フランスに集中しているので、本場はそちらの方のようです。
 残念ながら、ハンブルクから南西フランスまでは片道2000Km程度あり、ドライブをするにも半分修行のようになってしまうので、こちらの方はまたの機会に。今回は、ハンブルクから750~1000Kmのところに位置する東フランスに行く事にしました。

1)アルザスの村々
アルザス地方は、フランスとドイツの国境に位置する州。おそらく中高時代に歴史を勉強した人は知ってると思うけれども、この地方は戦争が起こる度に、ドイツ領になったりフランス領になったりと複雑な経緯を持っています。簡単に記しておくと

 1870年 普仏戦争でドイツに帰属
 1919年 第1次世界大戦後、フランスへ返還
 1940年 ヒットラー第三帝国により再びドイツに占領
 1945年 第二次世界大戦終結後またフランスへ。

このような独仏の争いの犠牲になったこの地域は、EUの欧州議会が置かれるなど統合欧州への象徴のようにも扱われています。

このアルザス地方、今は完全なフランスですが、元々はドイツ語圏だったんですね。ドライブをしてアルザス北部から入仏すると、ドイツ語の村名がとても多いことに気が付きます。中には「KRIEGSHEIM」(ドイツ語で戦争の家という意味)なんていう村の名前も・・・。

そんなアルザス地方ですが、昔ながらの木組みの家に、赤黒い屋根が印象的な明るくて可愛らしい街並を形作ってました。アルザスには5つの村が「美しい村」に認定されており、そのうち3つを見てきました。

1) Mittelbergheim

フランス東部周遊記 その2 アルザスA_d0002958_1382723.jpg


フランス東部周遊記 その2 アルザスA_d0002958_142958.jpg


最初に見学した「美しい村」。ドイツ語読みだとミッテルベルクハイムですが、フランス語読みだとどうなるんでしょうか。分りません。到着したのは朝の10時。ワイン畑に囲まれたホントに小さな街でした。街を歩く人も殆ど折らず、観光客もまばら。夏休みの日曜日としてはやや寂しいでしょうか。街を遠くから眺め、近くで眺め、北側から見下ろしたり、南側から見上げたりして、分ったことが一つ。写真で絵にするのが難しいわ・・・。ここに来て初めて自分が村全体を絵にする技量がないことに気付きました。どう撮っても、カタログっぽい写真にしかならないんですよね。朝焼け、夕焼けを美味く見方につけることが出来ればいいのですが、今回はかなりの急ぎ旅。諦めて早々に次の街へ。
自宅に帰って写真を確認してみてもやっぱりカタログの域を出ない。もっと修行が必要のようです。苦笑
by isaogermany | 2008-09-08 01:51 |  08/Aug フランス東部