ハンブルクより。


by isaogermany
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アルフレッド・ブレンデルとサイモン・ラトル/ベルリンフィル定期

衝動的にチケット購入。この日が来るのを待ち焦がれたベルリンフィルの定期演奏会。
今年のスケジュールを最後に現役引退を表明しているブレンデルとラトルの共演です。
曲はモーツアルトのピアノ協奏曲27番とブラームスの交響曲1番。どちらも名曲中の名曲で楽しみで無い訳がありません。

ブレンデル実はコンサートで実演を聞くのは初めてです。ドイツではしょっちゅうコンサートをしていたのだから、もっと聴いておくべきでした。不覚なり。
評では中庸の表現などと言われているみたいだけれども、今日の演奏はさらに上。むしろ枯れた表現のモーツアルトと感想でした。もちろん良い意味で。淡々と弾きこなすブレンデルのピアノは、竜安寺で枯山水でも眺めているという感覚にさせてくれます。ラトルの伴奏は編成を小さくして、できるだけブレンデルに合わせたと姿勢は見えますが、それでもラトルの透明で瑞々しい演奏はブレンデルのピアノとは対照的でした。
ブレンデル引退かあ。知るのが遅すぎたなあ。。もうあと2-3回コンサート聞いてみたかったです。
これからCD探さなくちゃ。

そして注目のブラームス交響曲1番。
ブラームスほど指揮者によって表現がはっきりと変わる曲は無いんじゃないかと思ってます。
二週間前に聞いたばかりのティーレマンによる、ドイツ正統派とも言える重厚で重々しいブラームス。
弦の鳴りを全面に押出して、スケールの大きさを求めているかのようなドホナーニ。
意思の力とでも言うかのような、ガンガンと前に出てきてやや前のめり、よく言えばフルトベングラーを思い出せるようなヤング。
ブラームスに関しては意外と凡庸なギルバート。
と、ハンブルクで聞いたライブだけでも思い出すだけでぞくぞくします。
さらにCDから上げれば、
中音部までしっかり鳴らす輪郭のはっきりしたゴシック建築のような朝比奈。
早いテンポと冷徹な表現で、ぞくぞくさせてくれたムラヴィンスキー。
やんちゃなバーンスタイン(笑) などなど。。ブラームスほど、分りやすく一般大衆に語りかけてくれる曲は無いのでは無いでしょうか?

で、今回のラトルのブラームス。
一言で言えば爽やかでした。笑 ティーレマンのような重々しい雰囲気は一切無く、最初から晴れ渡る青空に、そよ風が舞うかの様な優しいブラームス。テンポが速いと言うのではなく、透明感を追求したかのような演奏でした。これが、ラトル・サウンドなのか・・・。前回三年前にラトルで、カルミナ・ブラーナを聞いたときは分らなかったけれども、今回の古典~ロマン派の曲を聴いてはっきりと思い知りました。
ラトルが、純ドイツ物の指揮者としては、いまいち評価が高く無いというのも、この引っ掛りの無いライトな表現が災いしているのでしょうね。とは言えこれは、好き嫌いの問題でしょう。僕はティーレマンやヤングのようなコテコテのブラームスの方が好きですが、ラトルのブラームスもたくさんの選択肢の一つとしてありかなと思いました。実際、終演後はブラボーの嵐でしたからね。

一曲残った前プロのハイドン92番。
ラトルの指揮ぶりが面白かった。名人芸をじっと見てましたが、この手の曲になるとわざわざテンポ刻む必要が無いんですね。要所要所でアインザッツ入れるくらいで、あとはパフォーマンスのような指揮ぶりでした。で、この曲が一番ラトルの瑞々しさにマッチしていた見たいで気持良く聞くことが出来ました。

いや、楽しかった。
年に一度くらいベルリンで音楽三昧できるといいなあ、なんて思ったりして。

1.11.2008

Berliner Philharmoniker
Dirigent: Sir Simon Rattle
Klavier: Arfred Brendel

Joseph Haydn
Symphonie Nr. 92 G-Dur Oxford

Wolfgang Amadeus Mozart
Klavierkonzert Nr. 24 C-moll KV491

Johannes Brahms
Symonohie Nr.1 C-Moll Op.68

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by isaogermany | 2008-11-03 07:11 |  その他オケ/オペラ