ハンブルクより。


by isaogermany
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Thomas Hengelbrock NDR定期

Thomas Hengelbrock,

日本では全く無名ですが、来期からのNDRの常任指揮者となります。
バロックとコーラス出身といことで、また色モノを探してきたなあという印象で、僕自身も全く期待していませんでした。

今回、恐らく3回目のNDRのコンサートで初めて聞く事になりましたが、彼は色モノではありませんでした。
間違いなく掘り出しモノです。笑

今回のプログラムはハイドン、バルトーク、シューマンという組合せだったのですが、
ハイドンとシューマンは、古楽器編成でした。

演奏は非常に熱く、のっけのハイドンからブラボーが飛び出る状況です。
ヘンゲルブロックは、1958年生まれで、Christian Thielemann と同い年ですね。指揮者として脂の乗り切っている時期と思われます。
ハイドンなんてつまらねえよって思ってましたが、演奏次第でこうも印象が変わるのですね。

シューマンは第4番。彼の作品の中では、一番好きな交響曲です。
今回は原典版ということで、普段聞いているものと随分違う印象です。
3楽章手前で、金管楽器によるファンファーレがあるのが驚きました。しかもトランペットがヘコッてました。
古楽器の金管って難しいのでしょうね。けど独特の響きが耳に心地良かったです。
ちなみに、1楽章の冒頭もなんか合って無いような気がしましたが、そんなことは気にならないくらいの熱い演奏でした。笑 

シューマンを古楽器編成でやるのは、技術的に難しいのでは?という疑問もありますが、ヘンゲルブロックのチャレンジ精神に降参です。非常に楽しかった。

Piotr Anderszwski のピアノによるバルトークのピアノ交響曲も素晴らしかったです。
カチッとしていてしかも力強い演奏で、彼のガタイの良さがそのまま演奏に生かされてるなあなどと思いました。

ともあれ、ヘンゲルブロックの常任就任でNDRは間違いなく復活することと思います。
最近は感想書くのも嫌になるくらいNDRにはうんざりしてましたが、ヘンゲルブロックの新生NDRは今後必聴となりそうです。あ、もちろん ギルバートは好きですよ。

28.2.2010
NDR Sinfonie Orchester
Dirigent: Thomas Hengelbrock
Piano: Piotr Anderszewski

Joseh Haydon: Sinfonie D-dur Nr.56
Bela Bartok: Klavierkonzert Nr.3
Robert Schuman: Sinfonie Nr.4 d-moll op120


と言いつつ今月はコンサートにお金使いすぎました。
ちょっと自重しなければ・・。
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by isaogermany | 2010-03-02 08:00 |  北ドイツ放送響
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大枚叩いて行って来ました。ウィーンフィルのハンブルク公演。
ウィーンフィルを生で聞くのはこれが二回目。前回は1992年の来日公演、カルロス・クライバーが病気となり、じジュゼッペ・シノーポリが代振りをした時でした。
その時は、クライバーが振らないのならばわざわざ聞きに行こうという気になんかならないと言って、親戚が既に押さえてあったチケットをくれたのでした。太っ腹に感謝です。
プログラムは確かシューベルトの未完成と、ブルックナーの7番。ブルックナーですやすやと寝てしまったことを良く覚えています。苦笑

という訳で今回は18年ぶりのウィーンフィルとなったのです。マゼールを聞くのは初めて。
どちらも非常に楽しみで聞く前から興奮気味です。

プログラムはベートーベンの田園と、ブルックナーの3番。
メイン級の曲が二曲で、お徳感があります。笑

田園が始まって思ったのは、「うわっ弦楽器多いぞ!」
第一バイオリンから8,7,6,5,4プルトのフル編成です。のっけから弦楽器が鳴らしまくります。
音の粒が揃ってるからだと思うのですが、弦楽器だけでも恐ろしく大音量に聞こえます。
それでも、ウィーン・フィルのやや渋いような明るいような、それでいて切れのある音は、NDRともこの前聞いたドレスデンとも違います。管楽器は木管も金管も渋めの音でした。
マゼールは、1-2楽章をじっくり聞かせてくれて3楽章~5楽章を怒涛の如く弾ききって締めました。いや凄かった。この一曲だけでお腹一杯です。笑


で、後半、ブルックナーの3番。
この三番を聞いてはっきりしました。今回のマゼールのテーマは、

「細かいこと言わずに、ガンガン行こうぜ!!!!」

ちょっと ウィーンフィルのイメージと違いますね。笑
弦楽器は先ほどのフル編成。木管は通常通りでしたが、金管が多かった。

トランペット 3→4本
ホルン 4→5本
トロンボーン 3→4本

一本づつ多い金管が、トランペット、ホルンと横一列に並び、その後ろにトロンボーンが陣取ります。
それでもってマゼールが力の限り鳴らさせる。ものすごい音圧で迫ってくる音楽が、まるで目に見えるかのようでした。

音楽自体もかなり粗野に響いていて、こいつはショルティかと思いましたが、これも今回のマゼールの意図なんでしょうね。この爺さん遊んでるよ・・と思いました。笑 けど齢80にしてカクシャクとした指揮振りはたいしたものです。
この調子ならあと10年くらいは元気で棒振りしてくれるんじゃないかな。

そして更に驚いたのが、弦楽器がこの荒れ狂うような音に一切負けていなかったこと。
金管楽器がどんなに大音量でも、しっかりと弦の音色も響いてきました。うーん、すごい。これがウィーン・フィルの実力か!

いや、面白かったです。
これで聞きたかった欧州の主要オケをだいたい聞くことが出来ました。
これで急に帰国になっても思い残す事はないだろうな。笑

26.2.2009
Wiener Philharmoniker

Dirigent: Lorin Maazel

Ludwig van Beethoven: Sinfonie Nr. 6 Pastrale
Anton Bruckner: Sinfonie Nr. 3 d-moll

28.2.2008追記
けど良く考えたらブルックナーの3番って元々イケイケ系だったのですね。
あとでヨッフムのCD聞いて思い出しました。苦笑
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by isaogermany | 2010-02-28 01:24 |  その他オケ/オペラ
泣く子も黙る、飛ぶ鳥を落す勢いのLang Langを聞いて来ました。
さすがLang Lang。会場は満席。人で埋め尽くされたライスハレを見るのは久しぶりです。
見渡してみると普段のコンサートでは少数派の若い聴衆も沢山来ていました。普段はコンサートに足を運ばないであろう人達も引き寄せる人気はさすがと言わざるを得ません。実際、楽章の間で拍手してしまう人が多かったり、演奏の途中で携帯が鳴っちゃったりしてましたが、それもこれもLang Langの人気の高さゆえなのです。

で、ソロリサイタルとしてはチケットもかなり高額でしたので、一番安い席の辛うじてLang Lang様が拝見できる席で聞きました。安い席買ってあとで前の方に移ろうという計画は、敢無く頓挫です。

前半はベートーベンのピアノソナタ。
ランランと言うと、ピアノを打楽器のように打ち鳴らす人というイメージがありましたが、意外と繊細なベートーベンで、意外と普通にベートーベンしてました。少し変わったリズムの取り方してましたが、これはランランだからこそ許される弾きかた・・・でしょうか?

後半はアルベニスという人の「イベリア」という曲と プロコフィエフのソナタ7番。
イベリアはその名のとおりスペイン風の曲なのですが、聞いたみたところ「中華」風でした。笑
スペイン系の曲は中国人が弾くと、中華風になるのは普通の事らしいです。どこかに共通点があるのでしょうね。

締めのプロコフィエフは、ここでカタルシスを得るというか、ランランらしいパフォーマンスの光る名曲でした。
最後、ジャン!と両手を挙げて締めたランランを見て満足です。笑

今までピアノのソロ曲って全然聞かなかったのですが、名曲ぞろいなんですね。(当たり前か)
ちょっと面白そうな曲見繕ってCD集めてみようかな。

16.2.2010
Lang Lang

Ludwig van Beethoven
Sonate CDur op2/3
Sonate f moll op 57 Appassionata
Isaac Albeniz: Iberia
Sergej Prokofijew:
Sonate Nr.7 B dur op83
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by isaogermany | 2010-02-19 07:19 |  その他オケ/オペラ
久々にNDRのコンサートに行って来ました。
演目はドホナーニ指揮のブルックナー7番。同じ演目はドホナーニがNDRの常任に就任した次の年に聞いています。その時の印象は決して良い物ではなかったのですが、さて今回は・・・。

結論から言うと良くも悪くもドホナーニの一つの到達点と言えるのかな。いや、ここに来てドホナーニが目指す音楽がどういうものなのかがやっと解ったような気がしました。飽くまでも「気がしただけ」ですが。

彼の音楽は、かつてのNDRの顔であったヴァントのようなストイックで威厳に満ちた音楽では無く、シモーネ・ヤングが時折見せるようなフルトベングラーばりの情熱的な演奏でも無く、と言ってその辺の三下(失礼!)の無個性な演奏でもない。
一言で言うと、情緒的もしくは詩的な感情を表出させる音楽なのかなと。

今回のブルックナーも背筋が凍るような感動には包まれなかったけれども、特にピアニッシモ~ピアノに掛けての弱音のフレーズでは良く歌わせてるなあという印象を持ちました。その部分で盛り上がってしまうので、サビの部分との対比がはっきりしなかったというのが今回の印象です。

けど、今回はアンサンブルが壊滅的になることも無く、歌わせるドホナーニを十分堪能できました。
このキーワードで過去の演奏を振り返って見るとなるほどなと納得できる演奏も多いですね。ブラームスとか。

今期で最後のドホナーニ。最後に名演奏を沢山残してもらいたい物です。

7.2.2010
NDR Sinfonieorchestra
Dirigent: Christoph von Dohnanyi
Vn: Isabelle van Keulen

Alban Berg
Konzert für Violine und Orchestra "Dem Andenken eines Engels"

Anton Bruckner
Sinfonie Nr. 7 E-Dur
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by isaogermany | 2010-02-08 04:21 |  北ドイツ放送響
ドレスデン・スターツカペレ。
昨年本拠地のドレスデンまで聞きに行った時の印象が強かったので、ハンブルクに遠征に来ると聞いてチケット入手。指揮はファビオ・ルイージ・・・のはずが、病欠となってしまったようです。

彼には、病欠が多いというイメージがありますが、実際にはどうなんでしょうか。
オケとの関係が偉く悪いらしいので、無理してまで付き合おうと言う気は無いのかな。

で、代振りとなったわけですが、なんと ネーメ・ヤルヴィでした。
一度、生で聞いてみたいと思っていた指揮者なのでラッキー!!エストニア出身の指揮者ですが、北欧物と言えばベルグルントかヤルヴィかと仲間内に盛り上がっていたのが懐かしいです。

一曲目は、バイオリンにフランク・ペーター・ツィンマーマンを迎えてのブラームスのVn協奏曲。
彼の演奏は数年前に聞いたけれども、その時よりも断然良い。彼こんなに上手かったっけ?と思わせる演奏でした。
楽器の鳴りが凄まじかった。ひょっとしたら楽器だけじゃなくて体も共鳴させてるんじゃないかと思ってしまったくらい。ホール一杯に浪々と響くバイオリンを聴くのは久しぶりで大変気持ちよかったです。
3楽章では、ヤルヴィの足取りのしっかりとしたテンポと少し噛みあわなかったという印象もありましたが、ソロ・オケともにまさしくブラームスという演奏を聞かせてくれました。

メインはR・Strauss の「ツァラトゥストラはかく語りき」
いやあこちらも素晴らしかったです。昨年NDRでも同じ曲を聞きましたが、まったく別の曲に聞こえました。
メリハリのある構成にヤルヴィらしさが出てるのかな?
オーケストラも、弦、木管、金管全て言う事無し。あっという間に終ってしまいました。笑

客の入りはいまいちでしたが、会場はずっとブラボーの嵐。
アンコールも2曲もやってくれて、オケの音色の美しさをあらためて認識させてくれました。

来年からは、ティーレマンが常任になりますので益々目が離せなくなりますね。

ちなみにゼンパーオーパーより、ハンブルクのライスハレの方が音響に関してはいいかもしれません・・・

4.2.2010

Sächsische Staatscapelle Dresden
Dirigent: Neeme Järvi
Violin: Frank Peter Zimmermann

Brahms
Violinkonzert D-dur op77

Richart Strauss
Also sprach Zarathustra op 30
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by isaogermany | 2010-02-05 08:45 |  その他オケ/オペラ
表題のコンサートに行ってきた。

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ビオラのソリストの知名度が上がってきたのは、恐らく1980年代後半から、90年代初頭に掛けてロシアのユーリ・バシュメットなんかが台頭してきたころでしょうか。
その頃からビオラのCDなんかも沢山リリースされるようになって、ビオラ奏者以外にもビオラの音色が認め始められらかと思います。

タベア・ツィンマーマンも、ちょうどその頃から露出度の高くなってきたソリストだったと思います。
また同時に、バシュメットも、ツィンマーマンも、当時の現代作曲家達に色々と作曲の依頼をしていたようです。
そのお陰で、今までビオラと言えば、ブラームス、バルトーク、ヒンデミットしか思いつかない程貧弱なレパートリーだったのが、20世紀後半にはドバッと増えました。

今回、14曲4時間に及ぶコンサートの曲目のうち、半分以上が80年代以降の現代曲でした。
当然ながらホトンド全ての曲が初めて聞く作品です。
耳を塞ぎたくなるような凄まじい曲も結構ありましたが、4時間聞きっぱなしだと耳が麻痺してきますね。
終った後には、面白い試みだったなと充実感を味わうことが出来ました。

メンバーはタベアの他、4人のビオリストが出ていましたが皆若い。
タベアがやっぱり抜きん出ていました。他の人は彼女の教え子なのかな。ソロ演奏に慣れていないような感じの人もいましたので。

けどやっぱりビオラの魅力は、深く霞んだようなC線の魅力だと思います。
情緒たっぷりに弾き込まれるビオラの名曲を聴きたいなあ・・。

16.1.2010
Tabea Zimmermann Brachenabend

Max von Weinzierl
Nachtstück op 34 für 4 Violen

Sofia Gubaidulina
Quasi Hoquetus これは酷かった・・。ハーモニクスの不協和音><

Johann Sebastian Bach
Sinfonia Nr9 何故かピアノソロ

György Ligeti
aus der Solosonate für Viola: Lamento
これはもうちょっと聞きたかったなあ。2分で終った。

JS Bach
aus der 5. Suite für Violoncello solo : Sarabande
うっ ちょっと下手・・。

Frank Bridge
Lament für 2 Violen
これは良い曲

Christopher Theofanidis
Folow my Tears
1997年作曲の現代曲だけれどもちゃんと聞けた。笑

Franz Schubert
An den Mond, Nacht und Träume, Die Taubenpost
ちと演奏が苦しいか・・。

George Benjamin
Viola, Viola
96年作曲だが良曲

Paul Hindemith
Duett für Brache und Violonchello
このレパートリーだとヒンデミットが古典に聞こえる。笑 無論名曲です。

Luciano Berio
Naturale for viola percussion and tape
テープでシチリア民謡を流しつつ、パーカッションとコラボ。現代曲の醍醐味的なものを味わえた。85年

Bela Bartok
aus den 44 Duos für zwei Violinen Sz 98 fassung für 2 Violen
この曲知らなかった。民俗音楽に題材をとった作品で、良作ですね。CD探してみたくなった。

Thomas Demenga
Duo oh Du, für Viola und Violoncello
ハーモニクスだけで構成された商品。パフォーマンスで見せるタイプ。85年。
ビオラのハーモニクスは難しいね。

York Bowen
Fantasia e moll Nr.1 für 4 Violen
最後は綺麗にまとまったビオラ曲。

4時間は長いが良い経験となりました。
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by isaogermany | 2010-01-17 23:56 |  その他オケ/オペラ
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最高に素晴らしかったエッシェンバッハのブル9。

土曜日は以前より親しくさせていただいてましたHerbさんがミラノから遥遥ハンブルクまで遊びに来てくれました。ご家族と一緒に街中を散歩してから、ドイツ料理のレストランで腹ごしらえし(手違い申し訳なかったです)、一緒にコンサートに行ってきました。

エッシェンバッハとパリ管です。
パリ管は一度聞いてみたかったオケでした。Herbさんから情報貰うまでは、ハンブルクに遠征公演があることは全く知らなかったので、ラッキーでした。

前プロはフレミングを読んでのR・シュトラウス。
僕はオペラ歌手の世界には疎いのですが、さすが世界最高峰と呼ばれるソプラノ歌手です。
大人しい表現の中にも、懐の深い響きがありウームと唸らされる演奏でした。
オーケストラは木管に特徴が。弦と一体になり完璧なハーモニーを奏でることもあれば、PPのところでもガツンと頭一個飛び出して聞かせるところもあり中々興味深かったです。エッシェンバッハの表現かもしれませんが。

そしてメインのブルックナー9番。
この9番が凄かった。今までのエッシェンバッハのイメージを一変させてくれるような素晴らしい演奏でした。
ちなみに僕の中での今までのエッシェンバッハの評価は、必要以上に管楽器を鳴らして弦とのバランスを意図的に崩しているイメージがありました。
ところが今回は上記のような音は全くない。最初から最後まで、弦、管ともに研ぎ澄まされたかのような繊細な音を紡ぎ出していきます。過剰な表現に頼ることなく、fffの部分でもオケを120%鳴らすことは無く、90%程度までに抑えた緊張感のある音楽でした。自分にとってはブルックナーとしての最高に理想的な演奏です。昔の大指揮者シューリヒトの録音を思い出してしまいました。
最終楽章が終った後、指揮者の腕が降りるまでの沈黙の時間・・・果てしなく続くかのようなその沈黙がブルックナーの真髄なのではないか・・・。

9.5.2009
Conductor : Christoph Eschenbach
Soloist : Renee Fleming

Richart Straus
Capriccio: Closing scene from the opera

Anton Bruckner
Symphonie No.9 in D dur

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by isaogermany | 2009-05-12 06:01 |  その他オケ/オペラ
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そしてロンドン交響楽団。
指揮はダニエル・ハーディング。ピアノはランラン。
ダニエル・ハーディングはブレーメンでオケを率いていたにもかかわらず、ハンブルクとは縁が薄いようで中々聞く機会を持てませんでした。ランランは説明の必要も無いほど有名な今をときめく中国人ピアニスト。ハンブルクにはしょっちゅう来ますが、チケット高いし、直ぐ売り切れるしということで同じく聞く機会がありませんでした。

一度生で聞いてみたいと思っていた二人が競演すると言う事で、期待も膨らみます。
曲目はバルトークのピアノ協奏曲2番に、ブルックナーの交響曲第五番。どちらも大好きな曲です。

ランランでまず驚いたのは、彼が演奏用の楽譜を持って現れたこと。
つまり暗譜してなかった。これにはちょっとビックリです。バルトークは確かに難しいけれども、ランランにはぴったりな感じの曲でもありちょっと疑問符が・・・。昔知合いのバイオリニストとコンサートに行った際に、彼が「現代曲でもないのにソリストが暗譜してないとは客をなめてる」と言っていた記憶があるため、ちょっとなめられちゃったかなとも思ったり。
演奏は素晴らしかったです。ピアノを打楽器のように叩きおろすような表現はバルトークにピッタリで大変楽しかったです。ただ演奏の後のブラボーは無かったです。

そしてメインのブルックナー。
ロンドン交響楽団の音はとても透明感があって、しかも明るかったです。
普段NDRの音に慣れているせいか、不自然だと思うほど明るかった。社会がボーダーレスになった現在、オケ毎の音の性格って失われているんじゃないかと思っていましたが、そんなことないのですね。LSOの音。NDRの音。どんなに世代が変わってもしっかりと受け継がれているんだなということを再認識。
ただ、この音は残念ながらブルックナーにはちょっと似合わなかったかなというのが正直な印象。
ハーディングも非常に繊細に響きをコントロールしてたと思うけれども、ブルックナーには合わない。細かすぎる。やはり彼はマーラー向きの指揮者なのかもしれません。
無骨で不器用なくらいがブルックナーには似合うんだろうなあ。クナッパーブッシュとか、クナッパーブッシュとか、クナッパーブッシュとか・・・笑

ハーディングはまた、ドイツで聞く機会もあると思うので期待しています。
次回はマーラー・Rシュトラウスなどを聞いてみたいなと思いました。

20.4.2009
London Symphony Orchestra
Director : Daniel Harding
Pianist: Lang Lang

Bartok
Piano Concert No.2
Bruckner
Symphony No.5

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by isaogermany | 2009-05-02 05:02 |  その他オケ/オペラ
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今回のロンドン旅行の目的は、フィルハーモニア管弦楽団とロンドン交響楽団の公演を聴くこと。
二日連続で、豪華指揮陣+ピアニストという顔ぶれでしたので迷うことなくチケット予約。どちらも初めて聞くオーケストラなのでいやがおうにも期待が深まります。

初日はフィリップ・ヨルダンによるブラームスと、ラルス・フォーグトをソロに迎えてのベートーベンのP協奏曲5番でした。写真のフィリップ・ヨルダン。なんと僕よりも若い。1974年生まれ。
それで居て、今秋からはパリ・オペラ座の音楽監督就任が決まっています。
Googleで検索してもあんまり情報が入らなかったので、行ってからのお楽しみということで期待していました。
曲はブラームスの交響曲第4番。フィリップの指揮振りは今ではおそらくかなり珍しい直立不動の姿勢での指揮。背筋がピシッと立っていて無茶苦茶カッコイイのです。
そのブラームスも、彼の指揮ぶりを反映させたかのようなピシッと筋の通ったカッコイイ演奏。熱すぎてメロメロになることは無く、ほんの少しだけ速目のテンポで爽快に、けど力強くオケを響かせていました。感動。

フィルハーモニア管弦楽団は、弦の7割以上が女性でびっくりしました。管楽器もおそらく半分以上女性だったんじゃないかな。これだけ女性が多いとオケとしての音の性格も、ちょっと弱くなるんじゃないかと心配しましたが、全然そんなこと無かった。偉くレベルの高い演奏で満足させてもらいました。
音大での生徒の男女比を考えれば、このオケの比率は正しいのかもしれませんね。アジア系演奏者は一人だけでした。この辺がドイツの楽団との違いかな。ドイツの楽団はアジア系演奏者がたくさんいます。

ピアノのラルス・フォグトは、ちょっと線の細い演奏。
強音よりも、弱音に主眼を置いたような演奏で、ベートーベンの皇帝としてはちょっと弱かったかな。
4月前半に聞いた室内楽でのブラームスの方が良かったと言えば良かったです。

19.4.2009
Philharmonia Orchestra
Dirigent: Philippe Jordan
Pianist: Lars Vogt

L.V.Bethoven
Klavierkonzert Nr. 5

J.Brahms
Sinphonie Nr. 4


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by isaogermany | 2009-05-02 04:32 |  その他の旅行

Lars Vogtと仲間達。

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(New York Times Websiteより転載)

来週からロンドン旅行なので、イースター休暇は特に予定を入れず、最終日にこじんまりとした室内楽のコンサートに行く事にしていました。直前に予定が入って、結局今年のイースターも忙しい三昧ではあったのだけれども。

今回は、新進若手のピアニストLars Vogtが率いるピアノ四重奏団のコンサート。
来週ロンドンでコンサートを聴く際の協奏曲のピアニストの一人が彼なので、下見も兼ねて聞く事にしたのでした。
四重奏のメンバーはフォークトが、選んだメンバーみたい。
「現代曲とブラームス」と言う主題で、現代曲から2曲。ブラームス2曲の計4曲プロでした。
プログラムは、ピアノソロ曲のベルク。次にウェーバーンのバイオリンとピアノの小曲。
そして、ブラームスのビオラ・ソナタ。
休憩をはさんで、同じくウェーバンのチェロとピアノの小曲。
そして最後にブラームスのピアノ四重奏。
それぞれの楽器のソロ曲も楽しめるようにという趣向だったようです。

もちろん聞きたかったのは、ブラームスの2曲。
ビオラ・ソナタ聞くのは久しぶりだなあ。ビオリストは小さい体だけれども、大きなサイズのビオラをしっかり弾きこなしてました。有名なビオリストの演奏に比べるとちょっとあっさりしてるかなとは思ったけれども、元ビオラ弾きとしては幸せなひと時でした。

そしてメインのピアノ四重奏。
チケットを買った時点では、ピアノトリオだと思ってました。
会場に来てプログラムを見て、初めてP四重奏だと気付いた。恥かしながら聞いたこと無い曲。
けど、ブラームスらしい厚みのある曲で聞き応えありました。
ビックリしたのが、ソロで聞いた時にはそれぞれにちょっと線の細い演奏だなあと思ってた、弦が合奏になると音色や音質までピッタリ合って重厚さを十分楽しませてくれたこと。
フォークトが音色の合うメンバーを集めたのか、リハーサルを経て合わせるようにしたのか分からないけど、やっぱりプロって凄いなって思った次第。

室内楽の演奏会は今までほとんど聞く機会無かったけれども、チケットも手頃なのでもっと聞く機会を増やそうかなと思う。


Montag, 13. April 2009
Lars Vogt & Friends
Lars Vogt, Klavier
Antje Weithaas, Violine
Rachel Roberts, Viola
Christian Poltéra, Violoncello

Alban Berg: Klaviersonate op. 1
Anton Webern: Drei kleine Stücke für Violoncello und Klavier op. 11
Vier Stücke für Violine und Klavier op. 7
Johannes Brahms: Sonate für Viola und Klavier Es-Dur op. 120, 2
Klavierquartett Nr. 3 c-Moll op. 60
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by isaogermany | 2009-04-14 06:18 |  その他オケ/オペラ